死亡保険の特徴を徹底解説!その①『定期保険』編
こんにちは。
DaiChan ファイナンシャルアカデミー塾長のDaiChan(ダイちゃん)と申します!
600名以上のお客様との家計のご相談で得た豊富な知識を元に、皆様のためになる金融知識を定期的にお届けするブログを目指してまいります。
前回は生命保険の3つの役割について記事にいたしました。
前回の記事で、生命保険には『死亡保障』『医療保障』『貯蓄性保険』の3種類があることをお話ししましたが、今回はその中の『死亡保障』について解説していきます!
死亡保障の中には代表的な4種類があるため、この記事は3部に分けて解説してまいります。
死亡保障の種類
亡くなってしまったときに遺族へお金を遺すことができる死亡保障ですが、複数のタイプがあることはご存じでしょうか?
遺族にお金を遺すときには主に4パターンがあります。
『定期保険』、『収入保障保険』、『終身保険』、『養老保険』という4つの種類が存在しているため、今回は『定期保険』にフォーカスしてお話いたします。
定期保険
死亡保障の中でも代表として認識されているのが、この定期保険です。
定期保険は一定期間の間の保障として掛け捨てで保障を準備する保険です。
具体的には1年~の数年ごとに更新するものや、一定年齢(60歳など)まで保障を続け、その後は保険を終了するタイプなどその期間は様々です。
日本生命や住友生命など、日本に昔から存在する生命保険会社の主力商品となっているケースが多く、10~15年ごとに更新をする契約で加入している方がとても多いです。
定期保険の具体例
近年ではネット型の生命保険会社(ライフネット生命やアクサダイレクト生命など)でもテレビCMを打っていたため、このようなネット型の保険会社の認知度も高まってきていますね。
今回はWEB上で簡単に試算できるライフネット生命を使って保険料の試算をしてみましょう。
※尚、保険料は死亡率などによって適宜変更されますので、今回記事にした金額は『2020年2月現在』の保険料として参考にしてください。
30歳 男性が60歳までの間1,000万円の定期保険に加入する場合、保険期間によって保険料がどのように変化するのか見てみましょう。
①定期保険を30歳~60歳までの30年間で加入した場合
2,031円(月)×12か月×30年=①の合計支払保険料:731,160円
30年間の保険期間で支払う総額は上記の金額となります。
何事もなければこの掛け金は戻ってきませんので、できるだけ少ない金額が望ましいでしょう。
では、別のパターンの保険料も見ていきましょう。
②定期保険を30歳から10年ごとの更新で60歳まで加入した場合
A.30歳から40歳の間の保険料
1,068円(月)×12か月×10年=128,160円
B.40歳から50歳の間の保険料
1,925円(月)×12か月×10年=231,000円
C.50歳から60歳の間の保険料
4,217円(月)×12か月×10年=506,040円
128,160円+231,000円+506,040円=②の合計支払保険料:865,200円
10年更新の場合支払う保険料の合計額はこのようになります。
①731,160円に対して②865,200円となりますので、同じ保障額でもプランが異なるだけで支払総額に13万円以上の差がつく結果となりました。
つまり、仮に60歳までの間1,000万円が死亡時に保険で必要という前提であれば、加入時に長い保険期間の契約をしたほうが同じ保障内容で更新をするタイプよりも支払総額は安くなるという結果になりました。
しかし、ここでは安易に①のタイプに加入するのが良いというわけではなく、あくまでも特性の紹介としてご認識ください。
前提条件が異なれば②を選択したほうが良いケースもあります。
例えば、子供が大学入学するまでの20年間は1,000万円ほどのこす必要があるが、その後は最低限の死亡保障で300万円ほどでよい、という方であれば②を活用したり、50歳以降は預貯金で賄うといった方法も選択肢に入ってくるでしょう。
定期保険のまとめ
このように保険選びで最も重要なことは、万一の際に家族に対していくらをいつまで残す必要があるのかを決めることです。
しっかりとした必要額、保障期間のプランニングを行わない保険選びはあくまでも商品や保険会社のスペック比較にしかなりませんので、是非自身の将来設計や、家族の価値観のすり合わせを行い、保険検討をしてみてください。
まずは自身のライフプランを想定することが最も大切ですので、ライフプランニングが得意なFPに相談してみるのが良い保険選びにつながるかと思います。
私も首都圏近隣であれば直接お力になることも可能ですので、ご希望の際はコメント欄へお声がけください。
次回は定期保険の仲間、『収入保障保険』について解説していきます!
どうぞお楽しみに!