生命保険の3つの役割とは?目的に応じて保険を組み合わせて準備しよう
こんにちは。
DaiChan ファイナンシャルアカデミー塾長のDaiChan(ダイちゃん)と申します!
600名以上のお客様との家計のご相談で得た豊富な知識を元に、皆様のためになる金融知識を定期的にお届けするブログを目指してまいります。
前回は生命保険の3つの基本形について解説していきました。
第2回目の講義は『生命保険の3つの役割』について解説していきます。
保険選びの際の基礎知識としてどうぞご活用ください!
生命保険の3つの役割とは
生命保険といわれたときに真っ先に思い浮かぶ役割は何でしょうか?
最もイメージしやすいのは代表的な『死亡保障』ではないでしょうか。
生命保険には『死亡保障』のほかに、『医療保障』、『貯蓄性保険』の3つが役割として存在しております。
それぞれどのような特徴があるのか解説していきます!
その① 死亡保障とは
死亡保障とは被保険者(保険の対象となる方)が『亡くなった』ときに、保険金が支払われる保険です。
最もオーソドックスな保障内容で、一般に広く知れ渡っている生命保険のイメージそのものと言えるでしょう。
『葬儀費用』や家族への『生活費』、子どもへの『教育資金』を保険金として準備することが可能です。
代表的な保険としては『定期保険』『収入保障保険』『終身保険』などがあげられます。
死亡保障の一例
例えば、『葬儀費用』の相場は『約200万円』ほどだといわれています。
ほかにもお墓が必要になる場合は更に『200~300万円』ほど必要になります。
こちらをどのタイミングであっても現金で準備することができる方であれば葬儀費用に対しての保険は不要でしょう。
しかし、現金での準備が難しい場合は『定期保険』や『終身保険』を使って準備するのが好ましいでしょう。
このように死亡時に資産以上の保障を遺族に遺せるというのは世の中の金融商品と比較しても死亡保障だけに備わっている機能なので、資産がまだ十分にない方には有効な手段になるでしょう。
ただし、『夫婦共働き』『子どもは独立orいない』というご家庭で何千万もの死亡保障に加入している場合は、少々保障額が過大な可能性もありますので、一旦保障内容を再確認したほうが良いかもしれません。
その② 医療保障とは
続いては医療保障です。
医療保障とは、『がんなどの病気』や『けが』に対する保障を受けられる保険を指します。
保障内容は様々ですが、入院、手術、特定疾病に対する診断や、特定の治療ごとに給付金が得られるものが代表的です。
また、近年ではアフラックなどで販売されている『就業不能保険』という『働けなくなった』ときのための保険というものも存在しています。
医療保険の一例
がんの治療などでは『診断→入院→通院治療』といったサイクルになることが多く、診断、入院、通院でそれぞれ給付が受けられるような保険もございます。
しかし、がん治療は個人によって治療内容や治療期間にばらつきも多く、一概にこの保険に入ったほうが良いというのは伝えづらいのが現状です。
保障は大は小を兼ねると考えていただいて差し支えないので、心配な方はより手厚い保障に加入するのが望ましいですが、その分支払う保険料も上がるため保障内容を吟味する必要があるでしょう。
また、日本には『高額療養費制度』と呼ばれる優れた公的保障が存在しているため、そもそも医療保険自体が不要と考える方も少なくありません。
ただし、こちらについては本当に必要か不要かをしっかり検討する必要がありますので、別記事にしたいと思っています。
その③ 貯蓄性保険
そして最後は貯蓄性保険です。
こちらは銀行の定期預金のように『一定期間掛け金を積み立て』することで資産を築いていく保険で、『終身保険』『養老保険』『年金保険』『学資保険』などが主な種類となっています。
積立保険の一例
積立保険は運用先を選ぶことができ、『日本円建て』『外貨建て』『変額保険』などが選べます。
貯蓄性保険は商品ごとに様々な特性があり、目的に応じて選ぶことが大切になってきます。
積立保険の注意点
貯蓄性保険には様々なメリット、デメリットが存在しており、場合によっては他の金融商品を選択したほうが良い人もいます。
貯蓄性保険には『加入後の一定期間内に解約を行った場合、元本割れをする可能性が高い』という特徴があるため、短期で運用したい方には不向きです。
デメリットの一例としては、毎月一定額の保険料が引き落とされる保険に加入したが、支払いの途中で払い込みが困難になる状況が訪れたとしても、預貯金のように支払いを止めたり、引き出しを自由に行うことができず、結果的に途中解約をした場合は払い込んだ保険料の5~7割程度しかお金が戻ってこないというケースもあります。
しかし、保険で積立をする場合のメリットももちろんあります。
例えば、終身保険は一生涯の死亡保障と積立を同時に行えるという点はメリットと言えるでしょう。
また、生命保険料控除もありますので、節税効果もあります。
このように貯蓄性保険についても、目標をしっかりと決めて、ご自分に合っている運用先を選択することが大切です。
生命保険の3つの役割まとめ
3つの役割を簡潔にまとめると、以下のようになります。
①死亡時に所有している金融資産以上にお金が必要な場合は『死亡保障』を検討
②病気やけがの際の治療費に不安がある場合は『医療保障』を検討「
③死亡保障が必要で、積立も同時に行いたいといった希望や、すでに保険以外の資産運用も行っていて、ポートフォリオの一部として『貯蓄性保険』を検討
このような代表的な目的にはそれぞれの保障が合致するでしょう。
また、死亡保障と医療保障を組み合わせて加入する方法や、死亡、医療、貯蓄全てにまんべんなく加入する方もいます。
このように組み合わせがとても重要になってきますので、目的に応じて必要な保険選びをしていきましょう。
次回は『死亡保障』の具体的な種類や、おすすめの商品などについて記事にしていきます。
次回もお楽しみに!
私は保険を売らないFPとしてフリーで活動しておりますので、ご相談を希望される方はコメント欄よりお問い合わせください。
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