DaiChan ファイナンシャルアカデミー

金融商品を売らないFPとして活動中。28歳パパ2年生。若年向けの資産形成術や業界の裏事情も紹介していきます。

医療保険ってどんな保障?具体例も紹介

病気やケガでの急な入院が起こった時にどのような備えがあればいいか不安ですよね。

今回は入院の際に役に立つ、『医療保険』について解説していきます。

 

 

こんにちは。

DaiChan ファイナンシャルアカデミー塾長のDaiChan(ダイちゃん)と申します!

600名以上のお客様との家計のご相談で得た豊富な知識を元に、皆様のためになる金融知識を定期的にお届けするブログを目指してまいります。

 

以前の記事で生命保険の3つの役割について解説させていただきました。

daichanfinance.hatenablog.com

 

今回はその中の医療保険について解説していきます。

これさえ読めば急な入院手術の際の支出におびえないで大丈夫です!

 

 

 

医療保険とはどんな保障内容なのか

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医療保険病気やけがで入院や手術の際に給付金が受け取れるものが一般的です。

また、がん保険特定疾病保険もこの医療保険の一種です。

 

医療保険は入院の際に1日当たり3,000円~20,000円という給付方法が一般的ですが、最近では1日でも入院すれば10万円~が受け取れるタイプも出てきています。

また、手術給付金は入院日額の10倍~20倍の給付となるものが一般的ですが、外来での手術(入院がない骨折などの手術)の場合は日額の5倍などになるケースがほとんどです。

 

医療保険には掛け捨てタイプと積立タイプが両方ありますが、積立タイプの医療保険は保険を利用した場合、返戻金から給付額が引かれていくというものが一般的ですので、運用益はそこまで見込めないものが多いです。

また、保険の形は定期終身ともにありますが、現在は終身型の医療保険が一般的になってきています。

 

さて、ここまで医療保険の基礎についてご説明いたしました。

次は医療保険が必要な方と不要な方について考えていきましょう。

 

社会保障で十分だという意見も…

皆さんは『高額療養費制度』という国の制度をご存じでしょうか?

これは会社の社会保険や、国民健康保険に加入している方であれば皆さんが受けられるものです。詳しくは下記URLをご覧ください。

高額な医療費を支払ったとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 

ざっくり簡単に説明すると、およそ年収360万円~800万円弱の方ですと、1か月あたりの医療費の上限額がおおよそ8万円程になる制度です。

自由診療などの健康保険適応外の治療に関してはこの制度の対象外になります。

 

例えば、狭心症などで2週間ほど入院した場合、手術などがあり治療費の総額が高額になったとしても、健康保険適用部分の自己負担は9万円弱となります。高額な個室さえ選ばなければ、その他の食事代や着替え、雑費などを合わせても10~15万円程で持ち出しが済んでしまうのが現在の日本の医療費制度となっています。

 

このように医療費に関しては国の手厚い保障があるため、預貯金で30万円程度の予備費があれば不測の入院費用なども十分に賄えると考えて良いでしょう。

しかし、長期入院や差額ベッドを使う入院の場合は支払額が高額になりがちですし、仕事を休む場合は収入も減るため、医療保険でその補填をするのは効果的です。

※仕事を休業する際の保障は『傷病手当金』というものがございます。

 

医療保険に加入したほうがいい人は?

また、今まで600名以上の方とライフプランニング相談をさせていただいたFPとして経験則でお勧めするとしたら、妊娠出産を考えている女性は検討したほうが良いかもしれません。

理由は、出産の際に異常分娩に該当するケースが若い方でも多いためです。

 

帝王切開や切迫早産だけでなく、吸引分娩や大きめの会陰切開といったものも給付の対象となります。

それに産後は何かと入用ですので、保険で給付金が入れば少し得した気分になりますよね(笑)

 

 

医療保険の具体例

さて、ここまで医療保険の基礎、社会保障で守られているポイントをお伝えしましたので、具体的な保険会社の試算をしてみましょう。

 

今回は『チューリッヒ生命』の医療保険を見てみましょう。

zurichlife-jp.force.com

 

今回は30歳男性、終身払、入院日額10,000円、手術給付20倍で試算してみました。

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特約は『先進医療特約』だけ付帯しました。

これは厚生労働省が指定する、今現在は健康保険の対象外ではあるが、ゆくゆく健康保険の対象とすることを目標としている『一歩進んだ医療技術』として認識してください。

 

チューリッヒは掛け捨てですので、月々2,062円で加入できます。

他の保険会社と比較してもかなり割安な部類の保険会社ですね。

 

ちなみに冒頭に説明した『1回でも入院をすれば10万円給付される』保障をオプションで付帯すると、+780円/月の2,842円/月になります。

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一例としてはこのような内容となっています。

現在は短期入院化が進んでいるため、脳卒中などで何年も入院するケースを除けば、この保障で入院手術で費用が足りないということは滅多に起こらないでしょう。

 

医療保険単体で見れば、各社2,000~5,000円/月ほどの保険料が相場になっていますので、社会保障予備費の有無によって保障が必要か否か決めるのが良いでしょう。

 

 

医療保険のまとめ

医療保険は入院手術の際に給付が受けられる保険である。1回の入院では15~30万円程度の予備費があれば保険を使わなくても医療費は賄える。

この2点が分かりましたので、実際に必要なケース、不要なケースをまとめましょう。

 

医療保険が必要なケース

・差額ベッドや収入の補填として活用したい

・近い将来妊娠や出産を検討しているケース

・まとまった予備費が準備できていない、または今後難しくなるケースが想定されている場合

・自営業で治療中の収入が止まった時のために備えたい方

 

医療保険が不要なケース

予備費がいつでも準備できる方

 

不要なケースが1項目だけになってしまいましたが、結論これだけなんですよね…

予備費が常に100万円くらいある方だったら医療保険は不要だと私は思いますが、長期入院が心配な方は医療保険を準備しておいてもいいかもしれません。

 

 

今回は医療保険について解説いたしました。

次回は医療保険の仲間であるがん保険について解説していきたいと思います。

daichanfinance.hatenablog.com

 

 

私は保険を売らないFPとしてフリーで活動しておりますので、ご相談を希望される方はコメント欄よりお問い合わせください。

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